本場のピンクレディー

近年人気が高まりつつある (?)「ピンクレディー」リンゴ。

ブリスベンの Jan Power's ファーマーズマーケットで売られていた。

 

このリンゴ,本名(品種名)は,「Cripps Pink」という。

西オーストラリア州農業省で John Cripps氏が育種したことからこの品種名がつけられているが,オーストラリアでは当初から「ピンクレディー」として販売されていたらしい。

ただし,オーストラリア以外の国では,「Pink Lady」の商標で販売するためには,果皮色と糖/酸含量が一定の基準を満たしていなければならない。

 

今回,オーストラリア出張のおかげで本場の果実を試食できた。もっとも,オーストラリアでは5月が旬らしい*ので,3ヶ月くらい貯蔵されたものだと推察するが,4ヶ月は貯蔵できる保存性の良い品種である。

味は良く,肉質も特有のぱりぱり感があり,おいしかった。

 

本品種は,APAL(Apple and Pear Australia Limited)という組織の管理下にあり,日本では「日本ピンクレディー協会」の会員にならなければ栽培ができない。リンゴの生産・販売における「クラブ制システム」の先駆けとしても話題になった品種である。

 

*http://www.dpi.nsw.gov.au/agriculture/horticulture/pomes/varieties/cripps-pink